シカゴ・ブルースのスライド・ギター (その1)


シカゴブルースで使われるスライドギターというと、あのエルモア・ジェイムスの “ダスト・マイ・ブルーム” の三連符のフレーズがすぐ頭に浮かぶ。 

  

他にも、エレクトリック・スライドギターの使い手は、マディ・ウォーターズ、ロバート・ナイトホーク、ハウンドドッグ・テイラー、J. B. ハットー、ジョン・リトルジョン、ホームシック・ジェイムス、アール・フッカー、ジョニー・シャインズ らが主なところか。 

  

ここで、エルモア風シャッフル・スライドギターの弾き方を、少し紹介してみよう。 

  

まずギターを、オープンDチューニングにする。これは、第6弦から第1弦を、” D, A, D, F#, A, D” と合わせる。弦を押さえずに、全て開放弦でジャラーンと鳴らしたときに、それがD のコードとなるから、オープンDチューニングだ。ここまで来れば、もう半分はできたようなもの。 

  

さて、キー Dで、最初の三連符を4回繰り返すところは、12フレットにスライドバーを真っ直ぐあてれば出来る。それに、低音弦のリフを付け足し、あとは5フレットでGコード、7フレットでAコードを、12小節のブルース進行に沿ってプレーすればよい。 
 

同様に、オープンE チューニングなら、太い弦から“E, B, E, G#, B, E” と合わせる。あるいは、曲ごとにチューニングを変えるのが面倒なら、オープンD チューニングで、カポタストを第2フレットにはめて、左手の指の動きを全て、オープンDチューニングのときから2フレットずつ上にあげればよい。


シャッフル、ブギー、スロー・ブルース、バラードとテンポを変えることで、一夜漬けで エルモア・ジェイムスの世界を、垣間見ることができる。

 

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