(続き)前回に続き、最近気に入っている練習曲をランダムにあげる。単に曲に合わせて吹けるというだけではなく、伴奏無しで吹いてみて、グルーヴを再現できるところまで消化することが大切。フレーズの蓄積は、例えば外国語の習得のために、単語や熟語を身につけるのと同様。それが自分の中で充分に消化されて初めて、自在に使いこなせるようになる。
[練習曲リスト3] ダイアトニック1st Position:
高音部の第8穴から第10穴までの、ブロウ(吹く)ベンドを駆使できる。高音域だけと、低音域だけのフレーズのひとまとまりを、効果的に取り混ぜるとカッコイイ。例えば12小節ずつとか。
Hush Hush (ジミー・リード。レジェンダリー・ブルースバンドのアルバムの中でも、元マディー・ウォーターズ・バンドのジェリー・ポートノイの、教科書的なプレーが聴ける)
Junior’s Wail (初期ジュニア・ウェルズのスロー・ブルースのインスト曲。いくつかジュニア独特のフレーズが出てくる)
About The Break of The Day (同じく初期ジュニア・ウェルズ)
La Cucuracha (ビッグ・ウォルターのラテン系インスト曲。タイトルは、“コックローチ”の意味)
[練習曲リスト4] Chromatic Harp:
一般的なクロマティック・ハープは、ダイアトニック・ハープのサード・ポジションの延長である。サイズが一回り大きいので、肺活量がものをいう。 トング・ブロッキングを駆使したオクターブ奏法がよく効く。
Blues In The Dark (クロマティックの名手、ジョージ・ハーモニカ・スミス)
Up The Line (リトル・ウォルターのオリジナル。この曲のカバーは多い)
Don’t Go No Farther (マディーの元歌も良いが、モジョ・ビュフォードのバージョンもある)
Crazy Mixed Up World (リトル・ウォルター。ビリー・ブランチのライブ録音も素晴らしい)。
その他、好きな曲をリストし始めると本当にキリがない。