この秋にまた日本ツアーを予定している。
パンデミック以前に比べると、今ではツアーを2週間に拡張し、大阪から東京まで計6都市を回る。例によって街から街へと現地のプレーヤーを募って渡り歩く一人旅だ。
現在、日本ツアーに焦点を置いているのは、長年アメリカでブルース音楽をやって来て、もう当地では自分がやれる範囲のことはやり尽くした感があるからだ。次のフェイズとして僕の中には今、日本がある。
日本の優れたブルース・ミュージシャンの方々と共演することで、こちらも刺激を受けることが多い。それにツアーの楽しみには、古い友人との再会や新しい出会いがある。もちろん美味しい日本食も。
ところで最近の心境の変化の一つは、ギターのエフェクターを使うのをやめたことだ。昨秋、日本にギター2本に加えてエフェクター・ペダルボードを一式持って行き、道中その重さに大変な思いをした。
その時、昔のブルースマンやウーマンみたいに、ギターをアンプに直接つなぐだけで自然なトーンでプレーするのも悪くないと、再認識した。かつて自分がギターを弾き始めた頃もそうだったように。
以前シカゴ在住時に出会った、数少ない古典派ブルースギタリストの一人、イリノイ・スリム氏は「ペダルを踏むのは、自転車に乗るときだけにしろ。」と僕によく言っていたものだ。
