アコースティック・ブルースについて


日本で高校生の頃にブルースにハマってから、これまではずっとバンドスタイルのエレクトリック・ブルースばかりやってきた。僕は今も、突っ込みの鋭い、派手なスクィーズ・ギターを得意としている。 

  
が、このごろ、戦前ブルースと呼ばれるものの中で、かつて深南部で栄えたアコースティック・ギターブルースを、その弾き方を意識して聴くようになった。ロバート・ジョンソン、ビッグビル・ブルーンジィー、タンパ・レッド、サン・ハウスなど、あげ始めるときりがない。30年以上も長い間聴いてきたシカゴブルースから、僕は今、さらにその源流 に逆上っているのだ。 

  
アメリカに引っ越してから観たプレーヤーでいうと、デイビッド・ハニーボーイ・エドワーズ、ジョニー・シャインズ、ロバート・ロックウッドJr  らがこのスタイルだ。 

  
そもそも、最近になってアコースティック・ブルースを聴くようになったのは、ハーモニカがきっかけだった。モダン・シカゴブルースハープの、ジュニア・ウェルズの音を追究しているうちに、彼がソニーボーイ・ウィリアムソンII  (ライス・ミラー) だけでなく、1930  から1940年代のソニーボーイ・ウィリアムソンI (ジョン・リー・ウィリアムソン)のカバーも多くやっていることを知ってからだ。 

  
たとえば、Check Up On My Baby, Early In The Morning, Stop Breaking Down, HooDoo Man Blues(元曲はHoodoo, Hoodoo というタイトル),  Good Morning School Girl, Cut That Out など。 

  
そこへ来て、偶然このごろ自分でも、ギターあるいはハーモニカとのデュオで演奏する機会が増えてきた。ベースとドラムが居るバンド形式で弾くギターに比べると、リズムセクション抜きでは、音が全く丸裸になる。歌いながらタイムをキープしつつ、ギターの音に厚みを出すのは、やってみるとこれがなかなか大変だ。 

  
ミシシッピー・デルタブルースは、土壌が肥沃で奥が深い。ここに足を踏み込むと、抜けられなくなりそうだ。そのうち、ブルースの弾き語りをソロでやってみるか。



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