先日、1949年製と言われる Silvertone のギターを手に入れた (写真)。アンプを通すと、あのエルモア・ジェイムスのスライド・ギターに近い音が出る。これで最近、ブルース・ハープへのハマリ具合に輪をかけて、ますます1950-60年頃のシカゴ・ブルースにこだわりをみせている。
現時点で、自分の偏ったブルース志向をさらに細かく分けると次のようになる。
(1)1960年代のシカゴ・ウェストサイドブルースと呼ばれる、スクィーズ・ギター・ブルース。これは、自分が昔まだ高校生の頃に、ブルースに目覚めた当初から追求してきたスタイルでもある。
(2)フライング V ギターを使ったアルバート・キング・スタイルのブルース。
(3)オープン・チューニングを駆使した、エルモア・ジェイムス風スライド・ギター。
(4)リトル・ウォルターとジュニア・ウェルズ路線のシカゴ・ハーモニカ・ブルース。これは、このごろ自分でステージでハーモニカを吹いており、ハープにも感情移入するようになってきた。
(5)初期のR&B あるいはサザン・ソウル。1990年半ばに、黒人ゴスペル教会で、合唱隊のバックでギターを弾く経験をして以来、シカゴ・ブルース以外にも幅広く黒人ルーツ音楽を愛好するようになった。現地で英語でブルースを歌うようになったのもそれ以降だ。
この5つを統合して全てこなすバンドは、このベイエリア広しと言えど、まだお目にかかったことがない。
その上、最近はドラムとベースの練習にもハマッているので、いつか楽器を全て自分で演奏してブルース・アルバムを作るという、おそらく他人が聞いたら片腹痛しと思われる野望に、歯止めが全く効かないのは、困ったもんだ。