最近のレパートリーについて


最近のレパートリーを整理してみたら、ギター・ブルースが50曲以上、ハーモニカ・ブルースが40曲、R&B が20曲で、計100曲を軽く超える。歌詞を全部覚えてるだけでも、驚きだ。 

  

R&B の中には、曲の構成が複雑なものが多い。しかもたいてい、楽器を持たずに歌うシンガーがいて、さらにキーボードやホーン・セクション、バック・コーラスなどを加えて音が厚くなる。それを、自分たちがやってきたようにギター、ベース、ドラムの3人だけでやるのは、骨が折れる。が、慣れるとこれがなかなか面白い。 

  

ここ数年の間に、そのトリオ編成で演奏をしていて鍛えられたのは、ボーカルはもちろんのこと、歌いながら弾くギターもである。歌のバックや、その合間を縫うギターには、それだけを聴いてもノレるだけの、メリハリのあるグルーヴを出すことが大切だ。 

  

ギターがメインのトリオでブルースをやるのに参考になるのは、古くはマジック・サムのライブ盤だ。要は、トリオで演奏するとき、音に厚みを出す工夫をしつつも、3人というバンドとしての最小単位から創り出す空間(スペース)をいかにエンジョイできるかにある。 

  

一方、ハーモニカ・ブルースをやるときは、ギターを一人入れて自分でブルース・ハープを吹いている。が、伝統的なシカゴのスタイルでブルースをやろうとするとき、この種のギターのバッキングを、それらしく弾ける人は今や少ない。 

  

いや、ギターに限らず、プレーヤー全員が元来のシカゴ・ブルースのスタイルが何たるかを十分知っていないと、本来のダウンホームなグルーヴを出すのは難しい。つまり、過去に完成されたものを踏襲するところから、事は始まるのだ。その意味では、特にこの種のブルースは、古典芸能的とさえいえる。

 

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