毎週レギュラーのイベントを終了して

 

昨夜、毎火曜日にハウスバンドとしてホストをしていたブルース・ジャムセッションを無事終了した。三年と二ヶ月の長きにわたり、何と計160回を越えるライブをやったことになる。 

  

アメリカのブルースバーで、リーダーとして自分のバンドを率いて得たこの経験は、非常に貴重であった。一番大きいのはやはりライブの場数を踏んだことで、観客の反応をもとにパフォーマーとして成長したことにある。その上、最近では、ギターとボーカルに加え、ハーモニカをステージでフルに活用し始めたことも、自分のブルースの幅と奥行きを広げている。 

  

おまけに、数ヶ月前にドラムセットを衝動的に購入していたが、既にステージで数回ドラムを叩くという実験ができたのも、ジャムセッションというインフォーマルさならではであった。 

  

別に将来、ドラマーになるつもりはない。が、ドラムを叩いてみて、バンドのグルーヴがいかに作られるのかその全体像が初めて掴めた気がする。自分の作りたい音を、他のメンバーに具体的に伝えられることは、バンド・リーダーとして極めて重要だ。 

  

それにつけても、以前にパートタイムで音楽をやっていた頃と比べると、フルタイムに切り替えたこの何年かの違いは明らかである。ブルースマンとして、その前の20~30年間に匹敵するかあるいはそれ以上の、技術的および精神的な伸びがあった。この歳になってもそのような進歩があることに、自分でも驚いている。 

  

要は、何か物事に習熟するのに大事なのは、その強度と集中力にあるということだろう。 

  

レギュラーの仕事が一区切りついて、しばらくは充電期間をおくつもりであったが、早くもこの9月は毎木曜のライブが、新しい所で計5回確定している。 

  

これからもますます楽しめそうだ。
 

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