ブルース・ハープ (5)


最近になって幾つかの情報源から知ったのだが、クロマティック・ハーモニカの中には、“Koch Chromatic” と呼ばれる種類がある。アメリカ人は“コッチ”と呼んでいるが、販売元のドイツ語発音では“コッホ”となる。

10穴から成り、スケールはダイアトニック・ハープと同じだが、スライディング・バーが付いていて、それを押し込めば半音上げることができる。ベンドもできるから、まさに両者のハイブリッドだ。あのリトル・ウォルターは、曲によって、この種のクロマテッィク・ハープも使っていたらしい。 

 

僕は今、ブルース・ハープ熱がますます高じて、地元サンタ・クルーズのジャズ・プレーヤーたちと、シカゴ・ブルースバンドを作ろうとしている。自分の、ギタリストとしてのバンド活動とは別に、ここではハーモニカと歌を専門に担当する。音的には、1950 年代から 60年代あたりのハーモニカ・ブルースの感じを狙っている。が、このタイプの音楽をやるミュージシャンを集めるのは、マーケットが限られているからなかなか難しい。これまでのところ、アップライト・ベーシストと話が進行している。


 

 

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