ブルース・ジャムセッションをイベントとして成功させるには


2013年にホストを始めた、毎週のブルース・ジャムセッションももうすぐ3周年を迎える。この界隈でも、バーやレストランが平日の集客を図るために、聴衆参加のイベントとしてジャムセッションがよく行われるが、時間とともに自然淘汰されているようだ。 

  

ここで、ブルース・ジャムセッションを定期のイベントとして存続させるための、3つの鍵を自分の観察にもとづいてまとめる。ここでは、ブルース・ジャムセッションとは、ハウスバンドにプレーヤーが飛び入り参加する形式をいう。 

  

1)音楽の方向を定める: 飛び入りのプレーヤーと、どんな曲でもやろうとするバンドは、それをパフォーマンスのレベルでやるには、メンバーの大変な才能を必要とする。よほどのトッププロでもなければ、フリースタイルのジャムセッションなどは無理だろう。われわれのこだわりは、伝統的なブルースと初期のR&B であり、それを聴きにきてくれるお客さんも多い。 

  

2)ハウスバンドの力量を高める: ジャムセッションはパフォーマンス以外の何物でもない。ハウスバンドが弱いとイベントとして長続きしない。 過去に、雇ったメンバーの中にも、何の準備もして来ないで、ステージで即興演奏をやろうとするミュージシャンを数多く見てきた。が、それは大きな勘違いで、多くはお引取り願った。バンドのレパートリーを確かなものにするのは、基本中の基本だ。ハウスバンドがしっかりしてこそ、レベルがまちまちなプレーヤーが飛び入り参加しても、曲として成り立つのだ。 

  

3)マーケティング:  きょうびは、SNSの普及により、無料で不特定多数を対象に広告を出せるが、これも、根気強い日々の努力が必要となる。しかし、バンドとしては、できる宣伝にも限りがあるから、店側の協力も大いに必要だ。ここでも、やはり音楽の質が良いことが、お客さんの間でクチコミで伝わる部分が多い。 

  

個人的に最も力を入れるのは、(2)である。競争の激しい中で、少しでも頭抜けるには、日々の練習あるのみ。

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