ブルース・ハープの練習曲として、今、自分の気に入っているものをランダムに揚げる。
この南ベイエリア在住の、アンプリファイド・ハープで知られるゲーリー・スミス氏は、例えばリトル・ウォルターの曲を、何でもいいから幾つか完全に (note to note) コピーすることを強く勧めている。
[練習曲リスト1] ダイアトニック 2nd position:
ハープのインスト曲は、当たり前だがフレーズの宝庫だ。
Crazy Legs (リトル・ウォルター、低音部第1穴から4穴までの強化に良い)
Rocker (リトル・ウォルターの定番、イントロでグルーヴが出せれば、そのまま突っ切れる)
The Aces Shuffle (ルイス・マイヤーズの肩の力の抜けたハープが素晴らしい。僕は昔、この曲のバックのエディー・テイラーとフレッド・ビロウを聴いて、シカゴ・ブルースの深みにハマって行った)
Chitlins Con Carne (ジュニア・ウェルズが、マイナー調の曲で独特の味を出している。ジャズ・ギタリストのケニー・バレルのオリジナル曲。タイトルは、南部のホルモン系の肉料理のことらしい)
Just Wailing (ルイス・マイヤーズの珍しく激しいプレー、この速いノリを出せるかどうか。古いレコードを見ると、スペルが“Whaling ”となっているが、曲は“鯨”とは何ら関係はない)
[練習曲リスト2] ダイアトニック 3rd position:
サード・ポジションは、曲がマイナー・キーかメジャー・キーに関わらず、陰湿な雰囲気をかもし出すのにもってこいだ。
Snatch It Back and Hold It (ジュニア・ウェルズ。この曲は、取っ付きやすい)
I Got To Go (リトル・ウォルター。2ビートのノリの良い曲だ)
Who’s Been Talkin’ (ロバート・クレイの初期のアルバムに入っているハウリン・ウルフのカバー。そこでのカーティス・サルガドのハープ・ソロが秀逸)
Telephone Blues (ジョージ・ハーモニカ・スミスの骨太サウンド)
Woke Up With The Blues (レジェンダリー・ブルースバンドのスローブルース。後期マディー・ウォーターズ・バンドのジェリー・ポートノイの巧みなプレー)
(続く)