黒人ブルースの衰退

僕は大抵のことには楽観的で前向きなポジティブ思考だ。しかし、自分がこれまで深く傾倒してきた黒人ブルース音楽の将来に関しては、残念ながら非常に悲観的である。

 

アメリカでは、若い年齢層の黒人がもはや、その伝統を継承しなくなってしまった。昔のスタイルでそれらしくブルースを演奏しようとするのは、今や黒人以外の人種か外国人(日本人も含めて)が多い。

 

今年の6月に20年以上ぶりにシカゴに遊びに行ったとき、50歳から60歳代の中堅の黒人ブルースマンが、シカゴのライブ・ブルースシーンを引っ張っているのを見て、頼もしく感じた。だが、その次に続く世代はどうかというと、ラップやヒップホップが黒人音楽の主流となった今、はなはだ疑問だ。

 

あと30-40年もすれば、もはや黒人ブルースの歴史は終わってしまうのかもしれないが、そのころには自分もこの世には居てないはずなんで、心配しても仕方ないが。自分の予言が外れることを願う。

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